HELLPとは溶血、肝機能異常、血小板減少の英語の頭文字をつなげた語になります。HELLP症候群は、独自に発症することもあれば、妊娠中毒症と合併して発症することもあります。症状は、肝機能と血小板減少症、肝臓が膨張することによって起こる腹部の痛み、吐き気や嘔吐などが特徴的です。また、肝機能が急激に悪化するために治療がとても重要になってきます。
HELLP症候群を発症すると、母体に合併症の危険性が高くなり神経系や血管、腎臓や肺など臓器に永続的な損傷が起こります。また、胎児にも胎盤から血液の供給が少なくなるので、酸素欠乏や成長を妨げることになります。
HELLP症候群なった場合には、診断が下されればすぐに分娩することが必要とされていますが、だいたい妊娠26週未満の未熟な胎児に対してはしばらく様子をみることもあります。ステロイドを投与しながら2~3日待つだけでも胎児の肺の成長を助けるとともに、母親の容態も改善されるようです。
このときは絶対安静にし発作を防ぐために硫酸マグネシウムが投与されます。また必要に応じて水分や血圧の薬が投与されます。
過去にHELLP症候群にかかった人は、再発の危険性があるので妊娠時には様子を観察する必要があります。
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