血管が損傷すると傷口を治すために血栓ができます。傷の修復に血栓は必要ですが、必要以上に血栓ができると血管を塞いだり、動脈硬化を引き起こしたりと厄介な存在でもあります。しかも、血栓ができるときに血液は粘度を増しドロドロになるので、抗血栓成分を摂取して血液をサラサラにする必要があります。
抗血栓成分の代表は、魚の油に含まれているドコサヘキサエン酸(DHA)、イコサペンタエン酸(IPA)の不飽和脂肪酸です。魚の脂は融点が低く、常温でも液体状なので吸収されても固まりにくく蓄積されにくい成分です。また、これらの脂肪酸には血栓を溶かしたり、血小板が固まるのを抑えたり、血液中の中性脂肪を減らすなど血液をサラサラにする働きがたくさんあります。特に、アジやイワシ、サンマやサバなどの青背魚に多く含まれています。
魚だけではなく植物性の食品にも抗血栓成分を含むものがあります。玉ねぎやこんにゃく、にらやらっきょうなどのユリ科ネギ属の植物、大根やわさびなどのアブラナ科の植物があります。これらの食品の独特な強い香りの元になっているイオウ化合物が抗血栓成分です。イオウ化合物には、アリシンやアホエン、ジアリルスルフィドなどたくさんの種類があり、これらの成分もフィトケミカルにひとつになっています。
これらの食品は、抗血栓作用だけではなく、抗酸化や抗がん作用もあるのでアメリカでは、全食品の中でも最も抗がん作用が強い食品として認められています。
大豆製品も抗血栓作用がある食品のひとつで、特に納豆に含まれるナットウキナーゼは強力で薬にも匹敵するといわれています。
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