高年期障害とホルモンの関係について紹介していきます。
なぜエストロゲン(卵胞ホルモン)の減少が高年期の症状をもたらすのか、女性ホルモンが乱れるメカニズムはどのようになっているのでしょう。
エストロゲンは女性の生殖機能に大きく関わっていますが、それだけではなく動脈硬化を防ぐ、コラーゲンを増やす、骨粗鬆症を防ぐなど様々な働きにも関係しています。
卵巣機能が衰えると、身体を正常にするための様々な働きをしていたエストロゲンが減少し、身体が正常に保てなくなります。
老化によるホルモンの減少があれば、逆に増えるホルモンもあります。卵巣刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)です。
このふたつのホルモンの働きは、エストロゲンの分泌を促す卵巣刺激ホルモン、プロゲステロンの分泌を促す黄体化ホルモンです。
今までの血液中の濃度は、分泌量の多いエストロゲンとプロステロンでしたが、逆にエストロゲンとプロステロンが減少し卵巣刺激ホルモン、黄体化ホルモンの血中濃度が高くなります。このように女性ホルモンが逆転し、バランスが崩れることで様々な高年期の症状として出てきます。
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