臍帯脱出とは、破水が起きたときに羊水が勢いよく流れ出るのと一緒に子宮頸管や膣管にへその緒がでることをいいます。臍帯脱出になると分娩時に赤ちゃんが子宮頸管から膣管を通る際に、へその緒が赤ちゃんのの体の一部によって圧迫されることになります。へその緒が圧迫されると赤ちゃんへの酸素供給が少なくなったり送られなくなるので危険な状態になります。
臍帯脱出になりやすいのは、胎児が小さく骨盤を完全にふさがない早産や、頭以外の体の部位とくに足が最初に出てくる逆子などです。また、陣痛前の破水や羊水が多すぎる羊水過多でも臍帯脱出は起こりやすくなっています。
臍帯脱出になると、ひどい場合は膣からでているのが見えることもあります。また、何かあるような感じに見える場合もあります。臍帯が圧迫されることによって、胎児の健康状態を調べる胎児モニターなどの検査で胎児仮死の徴候が現われます。
臍帯脱出が疑われる場合は、へその緒に圧力がかからないように四つんばいになり圧力を減らすようにしてください。へその緒が出てきているようなら押したりつかんだりせずに、湿らせた温かいタオルかガーゼやオムツなどでそっと添えるようにしてください。そしてすぐに119番して病院で治療を受けます。
治療は、へその緒を保護するために食塩水を膀胱に注射します。また、膣の外に出たへその緒は中に押し込み滅菌した特殊なタンポンで出てこない処置をします。そのほかに陣痛を止める薬剤を投与します。適切で迅速な治療を受ければおおむね予後は良好になります。
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